皆様、「講談」を聞いたことがありますか?
私は、先日、11月13日に初体験したんです。
講談師は神田京子さん。
東京の劇場などでバリバリ活躍中の講談師さんで、
なんと、昨年からご家族で山口市に移住、
子供さんの子育ての場所に良いと、山口を選んでくださったのですって。
なんと山口に住みながら全国での仕事を引き続きこなしていらっしゃるのです。
テレビ山口の番組「mix」にも時々出演されていますよ。
イベントのテーマは
「鳥羽伏見の戦いと錦の御旗」。
鳥羽伏見の戦いって、
歴史の授業の記憶では、3学期にサーっと通り過ぎたのみ。
内容はほとんど覚えてないのですが、
今回、神田京子さんの講談で迫力満点に表現され、
興味深く聞くことができました。
いろんな声で何人もの役を演じ分ける講談の語り、すごいですねー。
今回は、講談と同時に、鳥羽伏見の戦いを描いた絵巻の映像もスクリーンから流れましたので
素人にはわかりやすかったです。
その鳥羽伏見の戦いを描いた絵巻(上下巻)は、京都の仁和寺に保管されています。
開くと1巻が20メートルあるそうです。(長い!!)
その絵巻を永遠に保存し、今後も活用しやすくするため、
京都大学がデジタル化して保存作業を行いました。
白黒で描かれている絵巻でしたが、当時の衣装や景色の色を調べ、その色を足して、カラーでデジタル保存したそうです。
会場の山口市菜香亭では、再現されたカラーの絵巻も展示され、見ることができました。
整然と並んで行進する新政府軍の兵士、押される旧幕府軍たち、
それぞれが丁寧な絵で、生き生きと描かれている絵巻でした。
もうひとつ、この講演のテーマは「錦の御旗」。
新政府軍が官軍であることを示すために掲げられたのが「錦の御旗」ですが、
山口市のとある場所で製作されたって、ご存じですか?
京都から布地を持ち込み、旗を製作した場所が
山口市の一の坂川沿い(県庁横のセブンイレブンの近く)にあります。
こんな身近に歴史を動かした場所があるのですね。
今、そこには記念の石碑と案内看板だけが立っていますが、
語り部さんのガイドで詳しくうかがうことができました。
今、日本で新型コロナが落ち着いている時期でもあり、
予定を上回る100人近くのお客様を入れて、大盛況だったイベントでした。
着物で参加してくださった方も多く、
古い料亭だった菜香亭に、紋付袴姿の神田京子さん、着物姿の観客とが一体になって、
華やかな雰囲気でした。
イベントができるって、ありがたいことですね!
来年もやりたい!と神田さんもおっしゃってますので、
今年、参加できなかった方は是非、来年の講演にご一緒しましょう!
着物で山口を盛り上げたいですね。