今週の土曜日は山口大学の七夕祭なんですね。

さきほど、山口大学1年生の女の子が2人来店されて、浴衣を買っていってくださいました!
山口街中のホームページを見て当店に来てくださったそうで、嬉しいことです。
ついでに、自分で着られるように半巾帯での文庫結びをレクチャーしましたよ!
七夕祭当日が楽しみですね。ありがとうございました。
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 さて、今日は、浴衣の素材についてお話しようと思います。
今ではお祭りなどのイベントに着るものというイメージが強い浴衣ですが、
元々は湯帷子(ゆかたびら)と言い、沐浴する際に体にかけていたものだったそうです。
素材は麻でした。
それが、湯上りに水や汗を吸わせるために着る着物になり、
寝間着になり、
現在では、色や柄が豊かなお出かけにも着られるファッションアイテムになりました。
何度も着て、汗を吸って、洗いに耐えうるものだった浴衣は
少し前まで綿100%の素材で作られていました。
何度も何度も洗って、くたくたになったら、最後は切って、赤ちゃんのおむつにしていたんですよね。
でも、ファッションアイテムになった今は木綿100%だけでなく、
それ以外の素材で作られたものも増えているんですよ。
品質表示を見てみましょう。
このタグには麻30%、綿70%と書いてあります。
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これも同じですね。
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これは麻23%、綿77%。
麻が含まれると生地がしゃりっとするので好まれているのです。
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絹40%、綿60%のものもあります。
もう、これは浴衣というより、夏の着物という感じ。
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また、東レが開発したポリエステル100%の素材でできた浴衣もあります。
セオアルファという素材です。
自宅で簡単に洗えて、アイロン掛けがいらない点が便利です。
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もちろん今でも綿100%のもありますよ。
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また、素材の違いだけでなく、
生地の織り方によっても、見た目の雰囲気や、着心地が違います。
まず、これは昔ながらの平織です。表面は平らな感じですね。
パリッと糊を効かせて着る浴衣という感じがします。
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こちらは縦糸に色んな太さの糸を混ぜて生地を織ることによって、縦の凸凹感を出した生地です。
凸凹感があると肌に触れた時さらっとするので着心地が爽やかです。
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こちらも太い糸を混ぜて織られた生地ですが、縦、横共にに太い糸を混ぜて、
格子模様を作り出しています。(この織り方は紅梅織と言うのです)
こちらも肌触りがさらりとしています。
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次の生地は横に透かしの線が入った生地で、
絽(ろ)と呼びます。
これはとても透けやすいので
長じゅばんと合わせて着て、着物風に着るのがお勧めです。
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どれか着てみたいと思う生地はありましたか?
ご紹介した他にも浴衣にはいろんな素材、生地があります。
素材や織り方によって違う印象、着心地が違う現代の浴衣。
ぜひ、いろいろ試して夏を楽しんでくださいね。
おかふじでお手伝いさせていただければ嬉しいです。
PS: 前にこのブログで募集しました浴衣でランチ会はお申込みが多数になりましたので
  募集を締め切らせていただき
ました。ありがとうございました!
 
  
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