この頃のお嬢様には母親世代よりも、身長の高い方が多くいらっしゃいますね。
モデルさんみたいに足も長くて素敵ですよね!!
昨年度、当店で振袖をあつらえてくださったお嬢さまもその一人。
身長が175センチのスラリと素敵なお嬢さまです。
でも、残念なことに、着物の世界はまだまだ身長の高い女性に対応しきれていないのが
現状なんです。
振袖を選びにご来店くださった時に、何枚か仮仕立ての振袖を試着していただきましたが
このお嬢様には、どの振袖も少し丈が短いので着せにくい・・・。
着物を着なれている人なら、身丈が短い着物を着る際には、
腰ひもを締める位置を低くすればいいとおっしゃるかもしれませんが
若い方は、着物自体、着なれていないので、腰ひもをウエスト近くでぐっと締めてあげないと
着崩れやすく、トイレにも行きにくいのです。
そこで、足らない丈の分、足し布をすることにいたしました!
着物の胴になる部分の、おはしょりをしたら折り込まれて隠れる部分を一か所切って、
そこに同じような色の布を別染めで用意して、縫い足しました。
(このような技術を「胴はぎ」といいます。)
お召しになってしまえば、足した部分はおはしょりの中に隠れてしまいますので
わかりません。
それに、足す布もできる限り振袖に近い色に染めてから、足しました。
ぱっと見たくらいではわからない程、同じように染めることができました。
日本の技ですよね。
そのような技術で、身長が高めのお嬢さまの振袖に対応させていただき、
お嬢さまにも、ご家族の皆様にも喜んでいただきました。
いろんなことに対応できる、それがお誂えのいいところなんです!
是非、覚えておいてくださいね。
振袖以外の着物でも、足し布は可能です。
古い着物に足すことも出来ます。
ほかにも、着物のことでお困りのことがございましたら
どうぞ、お気軽にご相談くださいね。
山口市 西門前商店街