今、山口県立美術館では
「防府天満宮展」が開催中です。
昨日、やっと見に行ってきました。
一番見たかったのは、全6巻、全長75メートルになるという絵巻物。
鎌倉時代に作られた「松崎天神縁起絵巻」。
絵巻は、幼少の頃の菅原道真公の様子から始まり、波乱に満ちた生涯そして、
防府天満宮創建の由来が、美しい絵と説明文にあたる詞書とで構成されています。
絵がとても緻密で美しく、詞書の文字もとても美しくて感動!
詞書には和歌がいくつも入っていましたが、詞書の原文がほとんど読めないので
和歌も詠めずじまい、でも有名なこの和歌には現代のかなで注釈がついていました。
菅原道真公が、大宰府に左遷が決まって、梅の木に向かって詠んだとされる和歌ですね。
“東風吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな”
見て、あれあれ?私の記憶では 春な忘れそ だったはずと思って調べて見ましたら
歴史上、この歌が載っている本が何冊かあり、この2通りの書き方がされているそうです。
あくまで私個人の感覚ですが、
春を忘るな の方が男性的と思うので、道真さんらしいのではと思うのですが・・。
どう思われますか?
そんなことも勉強になったし、とても楽しかった天満宮展でした!!
さて、
今日の着物。
またまた祖母からもらった古い大島紬を着ています。
藍と黒の2色使いがちょっと粋でしょう?
今日は粋になりすぎないように、帯をピンクにしました。
着物の丈が短いので、おはしょりがギリギリです。