先日のこと、
子育てが一段落したし、
お茶のお稽古にもまた通い始めたし、着物が着たくなったと、
お客様からお持ちの着物のお直しを承りました。
若い頃に比べて、少しふくよかな体型になられたので
昔着ていた着物の身巾を広く、仕立て直して欲しいということでした。
(着物はそういうことができるので、経済的ですね。(^^))
たとう紙を広げて
実物を見せていただいたら小さな花模様の素敵な小紋。
ただ、若い頃の着物なので、裏地に鮮やかなオレンジ色の八掛がついていて、
今の感覚では、そのオレンジがとても目立つのです。
(昔は若い人の着物には、赤やオレンジ、朱色などの派手な八掛をつけていました・・・。)
そこで、仕立て直す際に、八掛の色を替えませんか?と提案させていただきました。
表地の中に薄紫の花があったので、落ち着いた薄紫色の八掛をつけることに。
そして、今日。
寸法を変えて仕立て直したその着物が出来上がり、
出来上がりを見てくださったお客様は、
この薄紫の八掛に替えてよかったー。と喜んでくださいました。
八掛を落ち着いた色のものに変えたことによって、
寸法だけでなく、見た目もお客様に合う着物になったのですから!
着物も甦りましたよ。
これからどんどん、この着物を着て、
着物生活を楽しんでいただけたら嬉しいですね!