雨の日が続く今年の夏。

なかなかカラっと晴れてくれませんね。

そんな毎日ですが、雨が半日止んだ日に、自分の小千谷縮の着物を洗濯しました。

8月10日に萩へお出かけした日に着ていた着物です。

 

 

着物を自宅で洗濯できるの?と思われるかもしれませんが、

小千谷縮は麻でできているので洗える!!と思って、洗濯してみることにしました。

(実は、昨年まではクリーニングに出していました。)

以前から麻の長襦袢は何度も洗濯しています。

 

写真は、洗ったあと着物ハンガーにかけて干しているところです。

しっかり袖口まで長さがある着物用のハンガーがいいですよ。

 

私がやった洗濯方法は、

洗面所でまず、衿と袖口の部分洗いする。

※肌に直接触れて、最も汗や汚れがついていると思われる場所だからです。

ほかにも汚した箇所、食事をこぼした箇所などあればそこをこすっておく。

着物を簡単にたたんで、洗剤を溶かした水の中に入れて押し洗い。

※洗面所のシンクでもタライでもいいと思います。

水を何度か替えてすすぎ、

すすげたら、たたんだ状態で軽く絞って、洗濯機に入れて短時間脱水し、

着物の形を整えながら着物ハンガーにかけて、陰干し。

※私は室内で干しました。

※干すときにしっかりと着物の形に整える。

袖は四角い形に整えて、背筋や脇、衿下をまっすぐ伸ばしておくのは大事です。

両手で生地を挟んで、パンパンとたたきました。

乾いた後、どうしても気になるシワだけアイロンで軽く押さえて取りました。

着物全体にアイロンをかける必要はありません。

「手のし」と言いますが、着物をたたむ際にも手で着物をのしながら、空気を抜きながらたたむと形が整いますよ。

 

 

 

※洗い終わりの感想

水で、家の洗剤で洗うととても気持ちよく、

クリーニング特有の石油臭さの代わりに、洗剤のいい匂いもするし、やってよかったです。

 

しかし!!

自宅での洗濯には問題があります!!

水で洗濯すると、生地が少し縮むのです。

生地は、仕立てる前に湯通しをすることで、あらかじめ縮ませてあるのですがどうしても縮みます。

私の着物は洗濯後、約2センチ、身丈、袖丈が短くなりました。

その点を覚えておいてくださいね。

私の場合、短くなった丈は着付けで工夫すればいいや、

と気軽に考えていますが・・・。

小千谷縮の洗濯について、

皆様、ご参考にしていただければ幸いです。

クリーニングが悪いというわけではないので、あしからず。

 

また、当店ではやりませんが、

小千谷縮に、汚れが付きにくいガード加工を施す呉服屋さんもあるそうです。

ガード加工をした小千谷縮は自宅では洗えませんので、そこは確認してくださいね。

また、古い着物はもう生地が弱っていて、水の洗濯に向かないかもしれません。

そこは自己責任でおねがいしますね。