博多織の西村織物さんの工房見学、前回のブログの続きです。

帯を織る織機を見学したあと、移動すると、

手織りで帯を織っている部屋がありました。

そこでは、伝統工芸士の井上久人さんが

佐賀錦の帯を織っていらっしゃいました。

IMG_0014.JPG

ベテランの職人さんの手の動きは滑らかで美しいものです。

佐賀錦の経糸は絹糸ではなく、

和紙に金箔を貼り、それを糸のように細く切断したものを糸の代わりに使うそうです。

横糸には絹糸を使い、手織りで織り上げていくのです。

力加減が難しそうですよね。

織りあがった佐賀錦を触らせていただきましたが、柔らかく、しなやかで、とてもきれいでしたよ!

写真では、

織っていらっしゃる井上さんのすぐ前に茶色く見えているのが

帯として織りあがった部分、

そして、井上さんの右手がある場所を境にして

その奥の金色に見えている部分が

これから織っていく部分です。

経糸としてに張っている金箔が

お分かりになると思います。

つづいて、西村織物さんのショールーム兼、直営店でもある、博多織献上館を訪ねました。

IMG_0026.JPG

こちらでは、商品になっている帯や、博多織をデザインに使った小物が展示、販売されていました。

ほんとに素敵な帯をたくさん見せていただくことができました。

それぞれの帯ごとに

どんな着物に合わせようか。

どんな季節に締めようか。

と、ワクワクして楽しかったです!

作っている現場を見て、

より、博多帯が好きになったので、

お客様に博多帯の魅力をもっとお伝えしなきゃいけませんね!!

最近、

礼装だけでなく、カジュアルに着物を着たいという方が増えています。

紬、木綿、麻の着物も人気があります。

そんなカジュアルな着物に博多帯はぴったりです。

いつか、お店に博多帯を揃えてご紹介する機会を作りますね。