私、お店ではほぼ毎日着物で過ごしています。

着ている着物は自分用に誂えたものに、母や祖母からのお下がりも多数ありますし、
母の友人など、いろんな方から頂いた着物もあります。
古い着物の柄や色使いも素敵なので楽しんで着ています!
でも、頂いた着物の中には、どうしても着用できないものがあるんです。
仕立て替えてもそれ以上長さを長くできない程、丈の短すぎる着物だったり、
虫喰いのウールの着物や、シミの箇所が隠せない着物たち。
でも、着れないからといっても捨てられないので、何か役立つ時までと、自宅の押し入れにしまっていました。
でも、そんな着物が役に立つ時がやってきました!
山口県立大学の災害ボランティアサークルの学生さんが、着物の古布を提供してもらえないかと来店されたのです。
集めた古布は、宮城県亘理町に送るのだそうです。
宮城県亘理町は、東日本大震災で甚大な被害を被った地域の一つ。
生活の基盤が失われ、今も多くの人が仮設住宅に住み、地域のつながりが絶たれた状態だそうです。
そんな地域のコミュニティーを復活させるべく発足した手仕事プロジェクトがあり、
女性たちが集まって、古布を使った巾着袋を製作し、各地の支援イベントで販売をしているそうです。
古布からこのような袋が作られ、「ふくろ」が訛って「ふぐろ」と呼ばれています。
袋にならないほどの小さい端切れは、イチゴの形のストラップになるそうです。
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下の2枚は「亘理のふぐろ」のHPより抜粋した写真です。
古い着物の生地の味わいが素敵ですね。
亘理のふくろ.jpg
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学生さんから、ふぐろの材料になる古布の提供を募っているとお聞きして、


うちのタンスの中の着ない着物と、友人からも提供してもらって集めた古い着物を
託け、このプロジェクトに役立てていただくことにしました。
うちの古い着物が、亘理で「ふぐろ」として素敵に生まれ変わりますように・・・・・!
県立大学4年の遠藤嵩大君に、段ボール箱毎、着物を託けたところです。
IMG_1192.JPG
ご縁あって、関わった「亘理のふぐろ」プロジェクト。
今後、学生さんと一緒に、山口のイベントで「亘理のふぐろ」を販売する話も出ています。
10月6日、7日開催のアートふる山口に出展申請しました!
詳しいことが決まりましたら、また案内しますので
その際には、皆様、買いに来てくださいね。
きもののことなら
山口市 西門前商店街 呉服処おかふじ